エジプト航空、11月から定期チャーター、週1便で関空・成田発
エジプト航空(MS)は11月20日から2017年5月7日まで、日本/エジプト間で週1便の定期チャーター便を運航する予定だ。エジプトの旅行会社のSTPツアーズが用機者としてチャーターするもので、ターゲットは日本からの旅行者。日本での代理店として、アフリカや中近東の地上手配をおこなうツアーオペレーターのデスティネーションコンサルタンツ(DCI)が販売などを担当する。現在は政府認可申請中。
チャーター機はカイロから関空、成田、ルクソールを経由し、カイロへと戻るルートを運航。日本発着は毎週日曜日を予定する。DCIは旅行会社に対して、日本発ルクソール行きおよびカイロ発日本行きの航空券、航空券と現地手配部分を合わせたユニット商品の販売をおこなう。
4都市を周るルートについては、今年の4月と5月にもエジプトのナショナル・アビエーション社がチャーター便を運航し、ツアーオペレーターのプラネットツアーサービスがツアーを実施。DCIによれば、十分な需要が見込めることから、エジプト旅行の繁忙期にあたる下期にも実施を決定したという。
DCIは、すでにジェイティービー(JTB)やエイチ・アイ・エス(HIS)、クラブツーリズムなどの大手旅行会社に対して航空券やユニット商品の販売を開始。旅行会社からは「すごく良い反応をいただいている」という。JTBやHISはすでに、ルクソールやカイロに加えてアブシンベルやギザなどを訪問するパッケージツアーを販売している。
DCIは、今後はFIT向けの旅行会社にもセールスをおこなう方針で、約半年の運航期間中に「最低でも6000名の利用をめざす」考え。エジプト政府には支援を要請しており、在日エジプト大使館も日本旅行業協会(JATA)などに協力を求めているという。
チャーター便のスケジュールは調整中で、日本発便はが午前中から正午に成田を出発し、ルクソールには深夜に到着。エジプト発は午後にカイロを出発し、関空には午前中に到着する見込み。使用機材はボーイングB777-300型機で、座席数はビジネスクラス46席、エコノミークラス300席の計346席。
MSは、エジプトの政情不安で需要が減少したことなどにより、2013年7月に成田/カイロ線を、同年10月に関空/カイロ線を運休。現在も運航再開には至っていない。外務省は現在、エジプトの危険情報として、カイロやルクソールなどの主要観光地にはレベル1の注意喚起を発出している。