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中国東方、業務渡航セミナーを初開催、サービス力をアピール

  • 2016年8月8日

(左から)MUの馬氏と西田氏  中国東方航空(MU)はこのほど、業務渡航の手配をおこなう旅行会社を対象に「SUMMER BUSINESS SEMINAR」を開催した。同社は2015年から業務渡航需要の取り込みに注力しているが、業務渡航に特化したセミナーの開催はこれが初めて。冒頭で挨拶したMU法人業務顧客サービス本部長の馬民(マ・ミン※ミンは王偏に民)氏は、MUを取り巻く環境を「海外へのレジャー需要は横ばいで、訪日旅行需要も円高などにより減りつつあり、厳しいものになってきている」と説明し、その補填に向けて業務渡航に対するサービス強化をはかっていることをアピールした。

 セミナーでは、MU旅客営業法人マネージャーの西田真氏が、同社の路線網やサービスについてプレゼンテーションを実施した。MUは現在、日本の17の空港から中国の18の空港へ週366便を運航中。そのほか国内の100都市以上や、東南アジア、オセアニア、ヨーロッパ、北米などにも就航しており、乗り継ぎの利便性は高いという。西田氏は「日中間は日系航空会社を使う人が多い」と説明した上で、「もし日本発の便が遅れたとしても、MUからの乗り継ぎであれば何かしらの対応ができる」と述べ、日中間のMU便利用増を呼びかけた。

 その他のサービスとしては、日本発で同日中に上海(浦東)から中国国内または第3国へと乗り継ぐ場合に適用するスルーチェックインのほか、乗継時間が4時間を超える搭乗者を対象としたミールクーポンの提供、同日中に乗り継げない場合の宿泊の無料提供などをアピールした。西田氏によると現在の日中線の平均搭乗率は7割で、成田線と羽田線に限れば8割。ビジネス需要の割合が最も高いのは羽田/上海(虹橋)線だという。

 そのほかには、運賃の割引に加えて優先チェックイン、プライオリティタグ、座席のアップグレード、ラウンジの利用などのサービスが付く法人契約についても説明。西田氏は現在の契約法人数や目標などは明らかにしなかったが「都内については前年比で倍増をめざす」と述べ、「日本での知名度を向上させつつ、実績をともなう形で契約を増やしたい」と意欲を示した。

 MUは近日中に、法人契約企業を対象に上海ディズニーランドの入園チケットを提供するキャンペーンを開催する予定。2017年3月31日までの期間限定で、航空券を購入した企業から先着順に入園チケットを贈呈する。詳細は後日、契約企業に対してのみ発表する。