富山・ホテルおがわの旧運営会社が破産開始、負債23.5億円

  • 2016年8月8日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、富山県朝日町の小川温泉で老舗温泉旅館「ホテルおがわ」を運営していた新川総合開発(旧社名:小川温泉)は8月5日、富山地方裁判所から破産開始決定を受けた。負債総額は約23億5200万円。

 同社は1886年に創業。45室の客室のほか、天然露天風呂など源泉掛け流しの温泉を備え、1994年5月期には約16億5000万円を売り上げていた。しかしその後は国内の景気低迷を受けて業績が悪化。2004年5月期以降は赤字が続き大幅な債務超過に陥り、15年5月期の売上高は5億1629万円にまで減少した。

 16年5月1日には、複数の旅館を運営する愛知県の海栄館の子会社に「ホテルおがわ」の事業を譲渡。6月30日には商号を小川温泉から新川総合開発に変更し、残務整理を進めて今回の措置となった。