日本旅行、国産食品の越境ECサイトに出資、訪日客獲得へ
日本旅行はこのほど、国産食品専門の海外向けECサイト「和食エクスプローラー」を運営するゴハンスタンダードの第三者割当増資に応募し、400株を取得した。取得後の持株比率は3.4%。今後はゴハンスタンダードと協力して、国産食品の海外での販売促進に取り組むとともに、生産地の訪問などを目的とした訪日外国人旅行者向けの旅行商品を造成。「新たなフードツーリズム」を模索して訪日客の地方誘客をめざすという。
ゴハンスタンダードは昨年11月に東京都で設立。増資前の資本金は1000万円だった。「和食エクスプローラー」は英語と日本語で展開しており、日本食に関心の高い欧米の中間層以上を主なターゲットとして、生産者から仕入れた食品を販売している。これまでは取引先となる食品生産者の開拓を、地方銀行や商工会議所経由でおこなっていたが、今後は日本旅行が持つ地方自治体とのパイプを活用して、取引先の増加をはかる。
ゴハンスタンダードは7月19日には、国産食品の越境サンプリング事業のためのウェブサイト「ワンバイトジャパン」を開設。地方自治体や食品生産者などの依頼に基づき、海外の消費者に国産食品の試食を提供し、マーケティング活動をおこなう予定。8月頃には地方自治体向けに郷土料理などのレシピ紹介動画を制作し、ソーシャルメディアで拡散するサービスも開始するという。