サイパン、今年の研修参加者を「観光大使」に任命、計227名
マリアナ政府観光局は、今年のサイパン研修旅行に参加した旅行会社スタッフ全員を「マリアナ観光大使」に任命した。対象となるのは、デルタ航空(DL)と北マリアナ諸島ホテル協会の協力によって1月から3月にかけておこなった企画旅行向け研修と、4月から6月にかけておこなった個人旅行向け研修の参加者227人。7月27日に都内で開催した任命式典には約80人が参加した。
式典の冒頭で挨拶した同局局長のクリストファー・コンセプション氏は「サイパンは日本人旅行者とともに発展してきた」と発言。近年では、韓国や中国からの旅行者が増加しているが、日本が引き続き重要なマーケットであることを示したうえで、「今後も日本の旅行業界とのパートナーシップを強化していく」と強調した。新たに任命した観光大使には、その情報発信力に期待感を示した。
同局は今年のお盆休み明けに、テレビCMを関東地区で約40日間放映する。また、渋谷の大型ビジョンでも放映する予定で、サイパン、テニアン、ロタの魅力を一般消費者に直接発信する。
「観光大使」を代表して挨拶に立ったJTBワールドバケーションズ・ミクロネシア部営業チーム・マネージャーの矢島文枝氏は「これまではマニャガハ島のイメージが強かったが、研修旅行を通して、魅力的な観光素材がまだまだあることが分かった」と話し、今後の商品造成に意欲を見せた。
北マリアナ諸島ホテル協会代表のグロリア・カバナー氏は「ここ数年、サイパンではさまざまな開発がおこなわれ、大きく変化している」と話し、昨年8月にTギャラリア・サイパンにオープンしたカジノ「ベスト・サンシャイン・ライブ」、今年7月にオープンした「ケンジントン・ホテル・サイパン」(旧ホテル・ニッコー・サイパン)、来年オープン予定のカジノホテル「グランド・マリアナ」を紹介した。
このほか、DL日本支社長の森本大氏は、「サイパンまでは3時間。夏でも冬でも美しいビーチを楽しめる。もっと売れてもいいデスティネーション」とコメント。現在はDLが唯一、日本からサイパンへの定期直行便を飛ばしていることから、今後も同路線の販売を強化していく考えを示した。