楽天トラベル、夏の九州はふっこう割で好調-クーポン追加も
楽天はこのほど楽天トラベルについて、九州7県の夏休み期間(7月1日~9月30日)の旅行動向を発表した。全体の予約人泊数は前年比32.7%増となり、県別では大分県が92.1%増、熊本県が42.4%増と大幅に増加。同社は7月1日から、九州観光推進機構による助成制度「九州ふっこう割」を活用した宿泊料金割引クーポンの提供を開始しており、予定枚数の9万7839枚がすべて発行されて使用済みとなるなど、今夏の九州旅行は好調に推移しているという。
予約数を見ると、総部屋数が10部屋以下の「小規模宿」が65.2%増と大きく伸長。「人気の小規模宿ランキング」では、1位が大分県由布院の「湯平温泉 癒やしの宿 鷹勝」、2位が由布院の「由布院温泉 すみか」、3位が熊本県黒川の「秘境七滝 お宿 華坊」となった。楽天によると1位の鷹勝は、料理店「鷹勝」が提供する、九州の魚介を使用した会席料理が楽しめることで人気という。
また、楽天が「プレミアムコレクション」と位置づける、高単価な宿泊プランを提供する高級宿も、予約数が42.9%増と好調に推移。特に大分県は118.3%増、熊本県が76.7%増と大幅に増加した。「大分県で人気の高級宿ランキング」では、1位が大分市の「レンブラントホテル大分」、2位は大分市の「大分オアシスタワーホテル」、3位は別府市の「別府温泉 ホテル白菊」となった。1位のレンブラントホテル大分は、水族館「うみたまご」や、テーマパーク「ハーモニーランド」などの入園券をセットにした宿泊プランなどが人気という。
一方、「熊本県で人気の高級宿ランキング」では、1位が天草市の「松島温泉 海のやすらぎ ホテル竜宮」、2位が熊本市の「ホテル日航熊本」、3位は南小国町の「黒川温泉 山あいの宿 山みず木」だった。1位のホテル竜宮は、全室に露天風呂付きのテラスを備えている。
同社は7月25日から「九州ふっこう割」を活用したクーポン券1万979枚の追加発行をおこなう予定。2900件の宿泊プランの予約に使用でき、熊本県と大分県の宿泊施設については7000円、その他の5県については5000円を割り引く。対象予約期間は7月25日から9月27日までで、宿泊期間は7月25日から9月28日までとした。