アコー、ラッフルズなど3ブランド買収、154軒を追加
アコーホテルズはこのほど、ホテルブランド「ラッフルズ」「フェアモント」「スイスホテル」を所有するFRHIホールディングスを買収した。昨年5月に発表していたもので、今年7月12日に開催した株主総会で正式に承認。今回の買収により計154軒のホテルとリゾート施設が加わることで、売上高は約6500万ユーロ増加する。なお、アコーホテルズはすでに4000軒以上のホテルやレジデンスなどを運営している。
買収に際して、アコーホテルズは新たに4670万株の株式を発行し、カタール・インベストメント・オーソリティ(QIA)とキングダム・ホールディング・カンパニー・オブ・サウジアラビア(KHC)が現金8億4000万米ドルで取得。これにより、両社のアコーホテルズに対する出資率はQIAが10.4%、KHCが5.8%となった。今後はQIAから2名、KHCから1名がアコーホテルズの役員に加わる。
今回の買収について、アコーホテルズ会長兼経営最高責任者のセバスチャン・バザン氏は「3ブランドの獲得は、今後のさらなる発展と繁栄、国際的な認知度の飛躍的な向上、長期的な価値創造につながる」とコメント。また、「FRHIとアコーホテルズのオペレーションをあわせることで、ラグジュアリーブランドの成長を加速させる」と述べている。
アコーホテルズは買収に伴い、ラグジュアリーホテルブランドを強化する新たな役職「ラグジュアリーブランドCEO」を新設し、前ラスベガス・サンズ副社長のクリス・カヒル氏を任命。カヒル氏は、アコーホテルズとFRHIホールディングスの統合を進めるほか、マーケティング戦略などを統括する。