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ジャルパック、下期海外は2%増へ、ハワイ・欧州の強化継続

  • 2016年7月14日

 ジャルパックはこのほど、2016年度下期(10月1日~17年3月31日)の海外旅行商品を発売した。下期は上期に引き続きハワイとヨーロッパに注力。目標人数は前年比2%増の10万1000人とした。ハワイは日本航空(JL)がホノルル線の機材を小型化し、エコノミークラスが減少したことなどから、目標人数は16%減の3万7000人としたが、サービスの強化などで顧客の獲得に努める。欧州は37%増の1万3000人をめざす。同社によれば、需要が徐々に回復しつつあることから、今後のさらなる復調を見込み、目標人数を上期予想の1万1000人から2000人増やした。

ハワイのパンフレット  方面別では、ハワイは17年1月を目途に「シェラトン・ワイキキ」内の「JALPAKアロハラウンジ」をリニューアルオープン。スペ―スを2倍以上に拡張するほか、新たに授乳室やロッカールームを設ける。このほか、ビジネスクラス追加代金の見直しを実施。便ごとに細かく代金を設定し、旅行者が選択しやすくした。

 ヨーロッパは、17年4月21日発までの商品を発売。初めて65歳以上限定の出発日を設け、シニア層の取り込みを強化する。上期に引き続き、全出発日を6名催行とし、1グループ最大20名までの「ゆったり周遊」「ゆったり連泊」シリーズを用意。上期から2コース増の11コースを提供する。「MSCスプレンディダ号でめぐる魅惑の地中海クルーズ11日間」など6つの新しいコースを設定した。

 アジアでは1人旅の取り込みを強化。「アジア」「アジアのリゾート」の2つのパンフレットで、添乗員が同行しないコースをすべて1名催行にした。同社によれば、「アジアのリゾート」では初めての試みという。さらに、男性に人気が高いインド周遊コースでは、JALパック初の取り組みとして「お一人様男性限定日」を用意した。

 このほか、アメリカではWiFiルーターを無料でレンタルできるコースを拡充。今までは「ニューヨーク・ヒルトン・ミッドタウン」の宿泊商品のみだったが、下期からアナハイムとラスベガスに滞在するコースでもサービスを提供する。グアムでは、ジャルパックのサポートデスクへの無料通話分などが付いた特別なWiFiルーター「RAKUEN WIFI」の無料レンタルサービスを開始。オセアニア・南太平洋では、「シドニー夜景シャトルバス」の運行を週3便で開始した。1回あたり12名限定で、追加料金無しで利用できる。

 なお、16年度上期はJLの機材の小型化やヨーロッパの情勢不安による需要の回復の鈍化などにより、5%減の9万9000人となる見通し。ハワイとヨーロッパは17%減、台湾は3%減と前年を下回るが、その他の方面では前年を上回り、特にオセアニアは32%増、中国は22%増と2割以上の伸びを予想する。