全旅、市場開拓に意欲(3) 推進ネットも発足へ
「すでに海外のOTAなどから引き合いがきています。インバウンド市場はすでに、単価が高くても特別感を味わったり、メジャーでない場所を志向する層が確実に分厚くなっています。そうした旅行は、まさに、我々の会員が得意とする地旅です」と中森さん。海外旅行会社にも提案していくという。
クーポン事業も好調
遅くとも8月までには、インバウンドに意欲的なANTA会員を組織化したインバウンド推進ネットワークを発足し、情報交換会やセミナーの開催を予定している。
基幹のクーポン事業では4月にスカイマーク、7月からはフジドリームエアラインズ(FDA)などと新規契約。飲食系でも、マグロの高額競りで知られるすしざんまいなども加わった。5月末で受入会員数は1万を超え、送客会員も2千社に迫る。このうち760社あまりがαLine契約をしている。2015年の総取扱額は284億円で、前年比106.1%だった。(トラベルニュースat6月25日11面に15年の実績ランキング)
15年の実績では、カード決済サービスの全旅ペイメントは620社が契約、取扱高は22億円を上回っている。
(トラベルニュースat 16年7月10日号)
情報提供:トラベルニュース社