HIS、夏の渡航先1位はホノルル-北欧が人気上昇
エイチ・アイ・エス(HIS)がこのほど発表した2016年の夏休み期間(7月16日~9月30日出発)の海外旅行予約動向で、人気の渡航先の1位は昨年に引き続きホノルルとなった。ランキングは6月10日時点の同社の海外ツアーと航空券の予約数をもとに決定したもの。HISによると、1位のホノルルはハワイアン航空(HA)が7月に成田線を新規就航することや、「ザ・リッツ・カールトン・ワイキキビーチ」などの新たなホテルがオープンすることで注目を集めており、エコノミークラスに限らずプレミアムエコノミークラスやビジネスクラスの予約も増加しているという。
2位以下は順にグアム、ソウル、台北、シンガポールがランクイン。HISによると、アジア方面はLCCの新規就航が相次いでいることなどにより、好調に推移しているという。
海外ツアーの予約伸び率ランキングでは、1位に前年比349%増のコペンハーゲン、4位に150%増のオスロ、5位に143%増のストックホルムが入るなど、上位には北欧諸国の都市が多くランクイン。HISでは「今年は猛暑が予想されていることから、北欧などで涼を求める人が多い」との見方を示している。そのほかには米国との国交正常化により昨年から注目を集めているキューバが2位に、全日空(NH)やカンタス航空(QF)が就航したオーストラリアのシドニーが3位に入った。
家族旅行および学生旅行を対象とした渡航先ランキングと予約伸び率ランキングでは、家族旅行の渡航先1位はハワイ、2位はグアム、3位はシンガポールとなり「比較的日本語が通じやすい方面が人気を集めた」という。前年からの伸び率では、ゴールドコーストが127%増、ソウルが97%増、ケアンズが93%増となった。
学生旅行の渡航先1位はソウルで、2位はグアム、3位は台北などとなり、近場が人気となった。前年からの伸び率ではソウルが502%増と最も伸長し、次いでバンコクが138%増、ケアンズが113%増だった。
このほか、出国日については今年から設けられた8月11日の「山の日」がピークとなった。HISによると、昨年は9月に5連休のシルバーウィークがあったため需要が分散していたが、今年は3連休と短いため、8月に出発が集中しているという。出発のピークの2位は8月10日の水曜日、3位は7月16日の土曜日だった。