楽天トラベル、夏の国内旅行は12.7%増-女子旅が2割増

  • 2016年6月30日

 楽天がこのほど実施した、楽天トラベルの夏休み期間(2016年7月15日~8月31日)の国内旅行に関する予約動向調査で、予約人泊数は前年比12.7%増となった。同社では、複数の女性による「女子旅」が19.6%増と前年を大きく上回ったことなどが、全体を底上げしたとの見方を示している。調査は楽天トラベルにおける国内宿泊、ANA楽パック、JAL楽パックの6月27日時点での予約人泊数をもとに算出したもの。

 今年の傾向としては四国、中国、北関東エリアの伸び率が大きく、それぞれ34.0%増、29.5%増、19.4%増と人気を集めた。上位10県のうち9県がこれらの3エリアに属している。

 都道府県別では、島根が52.5%増と最も伸長。出雲大社のある「縁結び」の地として特に女性客の人気を集め、女子旅は75.3%増となった。2位の香川県は48.6%増で、女子旅は105.1%増と倍以上に。7月18日から「瀬戸内国際芸術祭」が開催されることなどから、特に高松・さぬき・東かがわエリアが53.9%増、小豆島・直島エリアが48.9%増と増加した。

 3位は、3月から6月までJRグループがデスティネーションキャンペーンを開催した岡山県で、44.2%増。4位の徳島県は31.0%増で、特に「阿波おどり」に関連した宿泊プランの予約が189.3%増と大幅に増加した。5位の山口県は30.4%増で、2018年の明治維新150周年に向けた観光キャンペーン「やまぐち幕末ISHIN祭」を展開しており、予約が伸びているという。都道府県別ランキングの詳細は下記の通り。

▽楽天トラベル、2016年夏休み国内旅行先 人気上昇エリアランキング
(順位/都道府県名/前年比)
1位 島根県 52.5%増
2位 香川県 48.6%増
3位 岡山県 44.2%増
4位 徳島県 31.0%増
5位 山口県 30.4%増
6位 鳥取県 29.1%増
7位 高知県 29.0%増
8位 山形県 26.4%増
9位 茨城県 24.0%増
10位 群馬県 23.8%増