エイチ・アイ・エス（HIS）は6月23日、九州観光推進機構によるキャンペーン「九州ふっこう割」を活用した旅行商品の販売を開始した。「九州ふっこう割」は、政府が5月に策定した「九州の観光復興に向けての総合支援プログラム」で創設した旅行プラン助成に基づくもので、7月1日からは楽天トラベルも、キャンペーンを活用した宿泊割引クーポン「RaCoupon（ラ・クーポン）」を発行する。

　HISは、昨年に大分県と共同で実施したデスティネーションキャンペーンの実績を活かして、同県への誘客をはかる考え。「九州ふっこう割」を活用した商品の第1弾の「別府温泉名湯・味くらべ 1泊2日」では、豊後牛や関アジなどの地産地消にこだわった夕食を楽しめる温泉宿を用意した。出発期間は7月から9月まで。

　「九州ふっこう割」では大分県を訪れる商品の場合、2万円以上で1万4000円、3万円以上で2万円の割引が適用されるため、同商品の旅行代金は実質、大人1名あたり1万円から7万5900円となる。なお、HISは第2弾として7月1日から、他の各県の商品の販売を開始する予定。

　楽天トラベルの「ラ・クーポン」は、九州8県の対象宿泊エリアの宿泊施設について、宿泊料金や航空券と宿泊のパッケージ料金を割り引くもので、対象となる予約期間は7月1日から9月27日まで。対象の宿泊期間は宿泊施設のみの予約の場合、7月1日から9月28日までで、航空券と宿泊のパッケージ商品の場合、7月2日から9月28日までとした。

　クーポンは宿泊のみの利用の場合、6000円以上の宿泊施設で4000円、1万円以上で7000円、2万円以上で1万4000円、3万円以上で2万円を割り引く。また、航空券と宿泊のパッケージの場合、2万円以上の商品で1万4000円、3万円以上で2万円、5万円以上で3万円を割り引く。発行枚数は熊本県が3万2220枚、大分県が4万2240枚、福岡県が2562枚、佐賀県が1611枚、長崎県が9002枚、宮崎県が4705枚、鹿児島県が5499枚。