モナコ、治安の良さをアピール、MICE誘致を強化
モナコ政府観光会議局は先ごろ、旅行会社とメディア向けにセミナーを開催した。現地からは局次長のギィ・アントニエリ氏と、広報部長のコリーヌ・キアブスキ氏が来日し、モナコの魅力と最新情報を紹介。また、モンテカルロSBMとフェアモント・モンテカルロの現地ホテル2社も参加し、両社の施設をアピールした。
同局日本事務所ディレクターの岩本久美氏は、近年の日本人宿泊数は年間9000泊から1万2000泊程度で推移しているが、2015年はパリでのテロ事件などの影響を受けて8000泊にまで落ち込んだことを説明。その上で、700人の警官や400台の監視カメラを街中に配備し、治安維持に努めていることをアピールした。
岩本氏は16年の宿泊数の目標については非公開としたが、15年も8000泊のうち580泊が国際会議などのMICEによるものだったことから、MICEの開催地としての伝統と魅力を改めてアピールする考えを示した。そのほか、ヨーロッパ南部を巡るツアーの滞在地の1つとしても提案し、宿泊数の回復をめざしたいとした。
プレゼンテーションでは、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団や、一般社団法人夜景観光コンベンションビューローが「世界新3大夜景」として認定した夜景、毎年3月に開催するモナコランなどを観光素材として紹介。また、今年に日本とモナコが外交関係樹立10周年を迎えることを説明した上で「モナコ少年合唱団による来日公演など、さまざまなイベントがおこなわれる。10周年にあわせた商品造成をお願いしたい」と参加者に呼びかけた。