ニューギニア航空、17年冬に週3便化へ、20年にはB737MAXも
ニューギニア航空(PX)営業本部長のナリン・ロドリゴ氏はこのほど、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーの本社で本誌の取材に応え、7月6日に週2便に増便するする成田/ポートモレスビー線を、2017年の冬ダイヤで週3便に増便したい考えを示した。週2便化により柔軟なツアー造成が可能になることを機に、レジャー需要の掘り起しをはかり、早期の週3便化につなげる考え。
PXは10年3月に同路線を週1便から週2便に増便したことがあるが、その後に発生した東日本大震災の影響などにより、週1便に戻した経緯がある。今回の増便では現在の土曜日発便に水曜日発便を追加し、3泊5日や9泊11日などのツアー造成を旅行会社に訴求。実績を積み重ねて週3便に増便できれば「(売れ筋となる)4泊6日や5泊7日のツアーを提供でき、日本市場の要望にさらに応えることができる」と見込む。新たな需要を生み出すことができれば、長期的には週5便化も可能との考えだ。
現在の日本発の利用者の4割は以遠需要だが、今後は幅広い層の「パプアニューギニアの価値を認めてもらえる裕福な旅行者」に照準を定め、同国での滞在を促進する。日本の旅行会社との関係はさらに強化する方針で、今年5月には複数の旅行会社と本誌を同国に招き、主要観光地を訪れるファムツアーを実施。7月には旅行会社に無料航空券を提供し、40名を現地視察に招聘する。また、近年は液化天然ガスなどの資源開発が進んでいることなどから、増加するビジネス需要の取り込みもはかるという。
サービスレベルの向上については、近年はスタッフ教育や機材メンテナンスの強化により定時運航率の改善に取り組み、ここ2年間で87%にまで改善したことを強調。「霧など天候の影響を受けやすい路線も多いが、大手に引けを取らないレベルに引き上げた」とアピールした。また、機内エンターテイメントなども改善する考えで、今後は日本人向けにアンケートなどを予定。機材については現在のボーイングB737-800型機を、20年には今年2月に発注したB737MAX-8型機に入れ替える考えも明らかにした。
その他には、ポートモレスビーのジャクソン国際空港の設備が刷新されたことなどを説明した上で、オーストラリアやフィジーなど近隣国への乗継利便性を高める方針も説明。将来的には同空港を、アジア太平洋地域を代表するハブ空港の1つにしたい考えを示した。