ハイアット、3都市で商談会、「ライフスタイルブランド」強化
ハイアットホテルズアンドリゾーツは6月6日から9日まで、東京、名古屋、大阪でトレードショー「ハイアットフェア2016」を開催した。今回は31ホテルが来日。3都市計で473名が参加。6日に都内で開催したレセプションで登壇した、日本ハイアット代表取締役副社長で日本・ミクロネシア地区を担当する阿部博秀氏は「好奇心旺盛で、自身のライフスタイルにこだわりのある人々」をターゲットにした「ライフスタイルブランド」の展開を強化していく方針を示した。
「ライフスタイルブランド」は「アンダーズ」「ハイアット セントリック」「アンバウンドコレクション by Hyatt」の3ブランドを指しており、国内では14年に「アンダーズ東京」を開業済み。18年には「ハイアット セントリック 銀座 東京」を開業する予定だ。
阿部氏は「顧客のニーズが多様化するなか『ライフスタイルブランド』を求める新しい顧客が増加している」と説明し、各ブランドで新規顧客の取り込みを強化していく考えを述べた。今年に入り発表した、既存のホテルや独立系ホテルなどを対象とする新ブランドの「アンバウンドコレクション by Hyatt」については、現在は日本における加盟宿泊施設はないものの、年内には国内のホテルが加盟する予定。軒数やホテル名は現時点では非公開とした。同氏は旅館もターゲットに据え、国内の宿泊施設の加盟を促していく考えを示した。
このほか、レセプションではハイアットホテルズアンドリゾーツのアジア太平洋地区ヴァイスプレジデントで、グローバルセールスを担当するアンドリュー・ウォン氏が登壇し、現在は53ヶ国で642軒のホテルを展開していることを説明。「ここ数年は特にアジア太平洋地域で成長を続けてきた」と語り、昨年は中国に4軒、日本では沖縄に「ハイアットリージェンシー那覇沖縄」を開業したことを紹介した。16年はすでに7軒のホテルを開業しており、年内にはさらに中国やタイ、フィリピンに13軒のホテルを開業する予定という。