主要49社、15年度の海外旅行は8.4%減、円安やテロ響く
観光庁が取りまとめた2015年度(15年4月~16年3月)の主要旅行会社49社の旅行取扱実績で、海外旅行の取扱額は円安や欧州のテロ事件などが影響し、前年比8.4%減の2兆186億1785万円となった。四半期ごとでは第1四半期が9.1%減の4532億9169万円、第2四半期が10.0%減の6002億3306万円、第3四半期が8.4%減の5127億63万円、第4四半期が5.5%減の4524億395万円となり、いずれも前年を下回った。
企業別の取扱高を見ると、最も高かったのはジェイティービー(JTB)15社計で9.4%減の4336億4516万円。次いでエイチ・アイ・エス(HIS)が5.5%減の3451億2820万円、阪急交通社3社計が13.6%減の2011億2684万円となった。
前年からの伸び率では、JTBが385.8%増の1億966万円と最も増加。このほか、DeNAトラベルが15.6%増の442億6850万円、阪急阪神ビジネストラベルが9.1%増の403億6920万円などで続き、計6社が前年を上回った。
募集型企画旅行の総額は、取扱額が11.3%減の6482億8672万円、取扱人数が11.1%減の317万1422人となり、単価は0.3%減の20万4415円だった。
なお、国内旅行の取扱額は8.3%増の4兆4434億5045万円、外国人旅行は44.0%増の1742億1683万円となり、合計は3.2%増の6兆6362億8513万円となった。
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▽訂正案内(編集部 2016年6月9日21時00分)
※観光庁提供データに誤りがあったため、JTB15社計とKNT-CTホールディングス8社計の数値を修正しております。