マリアナ、独自の観光素材を訴求、座席増の働きかけも

  • 2016年5月25日

コンセプション氏  マリアナ政府観光局(MVA)は5月25日、都内で旅行会社などを対象に「マリアナセミナー&ワークショップ2016」を開催した。4月に同局マネージングディレクターに就任したクリス・コンセプション氏は本誌らのインタビューに応じ、日本市場を「成熟して洗練されたマーケット」と説明。そのため、今後は「美しいビーチやサンセットだけではなく、マリアナならではのユニークな魅力を訴求したい」と方針を語った。

 同氏によると、2015年のマリアナへの日本人訪問者総数は前年比27%減の8万832人。デルタ航空(DL)が10月に直行便を減便したことや、円安などが要因との考えだ。現在は海外からの訪問者数のうち、中国と韓国がそれぞれ約3割を占め、日本は約2割に留まっていることから、コンセプション氏は「将来的には日本も3割程度まで引き上げたい」と意欲を示した。

 今後は、パガン島の火山付近にある黒い砂浜の「ブラックサンドビーチ」など、マリアナ独自の素材をアピールしていく。同氏は「多くの島で構成されるマリアナは、特徴的な魅力が多くある」と改めて強調。ミクロネシアで火山があるのはマリアナ諸島だけという。

 このほかコンセプション氏は、航空座席の供給量についても言及。「(訪問者の増加に向けて)座席を確保することが非常に重要」と語り、直行便の新規就航に向けて航空会社へ働きかけをおこなっている旨を説明した。マリアナ政府と連携し、航空会社に対して空港使用料などの軽減といったサポートなどもおこなっていきたい考え。同氏は「1年から2年以内には、(新規路線が)就航すると信じている」と期待を語った。

※訂正案内(編集部 2016年5月26日10時25分)
訂正箇所:第1段落第2文
クリス・コンセプション氏のお名前を誤って表記しておりました。お詫びするとともに訂正致します。