釜山、16年はBX増便で10%増見込む、17年に日本事務所も

  • 2016年5月23日

釜山観光公社の辛容三(シン・ヨンサム)氏  釜山観光公社とエアプサン(BX)、インフィニ・トラベル・インフォメーションは先ごろ、BXを利用した旅行商品を造成している都内の旅行会社19社を招き、「エアプサン増便記念!釜山観光説明会2016」を開催した。BXが7月1日から新千歳/釜山線を週3便から週5便に、4日から成田/釜山線を1日1便から2便に増便することを受けたもの。下期の商品造成とさらなる販売促進をはかる。

 冒頭で挨拶した釜山観光公社常任理事の辛容三(シン・ヨンサム)氏は、2010年に就航したBXの成田線が、11年の東日本大震災や15年の中東呼吸器症候群(MERS)での旅行者数の減少を乗り越え、今回増便が決定したことに喜びを表明。BXの増便などにより「16年の日本人訪問者数は10%増を見込んでいる」と語った。

 同公社によると、15年の日本人訪問者数はMERSの影響で21.3%減の37万人と2桁減少したが、7月末に韓国政府がMERSの事実上の終息宣言を出したことなどから、9月頃から回復傾向にあるという。今後は釜山に多く訪れている20代から30代の女性をターゲットに、都市での買い物などに加え、山や川、海などの自然も楽しめる点を訴求したい考え。17年には東京に日本事務所を開設し、日本でのプロモーション活動をさらに強化する。

 説明会では同公社観光マーケティングチームの安成民※(アン・ソンミン)氏が釜山の観光素材について説明。釜山風冷麺の「ミルミョン」や豚クッパといった食の魅力や、サーフィンやトレッキングなどの体験素材、10月1日から22日まで開催される音楽イベント「釜山韓流フェスティバル」や、6日から15日までおこなわれる釜山国際映画祭などのイベントを紹介した。このほか、釜山の夜を楽しむコースとして、荒嶺山展望台や龍頭山公園で夜景を楽しんだあと、民楽水辺公園や富平カントン市場でグルメを味わうコースを提案した。

※安氏のミンは王偏に民