観光庁、ユニークベニュー活用に最大100万円を支援
観光庁は5月18日、2016年度からの新たな事業である「MICEの誘致拡大に向けたユニークベニュー活用促進事業」の公募を開始した。歴史的建造物や公的空間などのうち、会議やレセプションなどの会場として活用できる「ユニークベニュー」の利用や開発を目的としたもので、会議などの開催1件につき、主催者や旅行会社などに最大で100万円まで支援する。採択事業数は約15件を予定する。
助成を受けて会議やレセプションを開催した企業や学会などに対しては、アンケートやヒアリングを実施。ユニークベニューに関するメリットや課題を明らかにすることで、各地での利用促進をめざし、MICE誘致力の向上につなげる。
観光庁長官の田村明比古氏は5月18日の定例会見で、「(日本では)前例のない取り組みなので、早急にさまざまな事業に利用できるようにはならないと思う」と慎重な見方を示した一方、「課題を探りながら、徐々に拡大していきたい」と意欲を示した。
第1回の締切日は6月17日で、第2回は8月31日。応募された事業についてはそれぞれ、6月と9月に有識者委員会が審査し、支援対象となる事業を決定する。