ベトナム航空、今夏に茨城/ダナン、ハノイ間チャーター
ベトナム航空(VN)は7月30日と8月3日、茨城/ダナン、ハノイ間でチャーター便を運航する。VNが茨城に就航するのはこれが初めて。双方向チャーターとして1往復ずつ運航し、茨城/ダナン間は日本発の、茨城/ハノイ間はベトナム発のパッケージツアーに利用する。7月30日はハノイ発茨城行き便と茨城発ダナン行き便を、8月3日にはダナン発茨城行き便と茨城発ハノイ行き便をそれぞれ運航。スケジュールは調整中だが、ベトナム発は深夜、日本発は午前中を予定するという。関係国政府の認可取得が前提となる。
使用機材はエアバスA321型機で、座席数はビジネスクラス13席、エコノミークラス160席の計173席。茨城/ダナン間は栃木県の第1種旅行業者である関東バス旅行社が中心となり、日本人向けのツアーで利用するほか、JTB関東に約100席、エス・ティ・ワールドに約30席を卸し売りする。
茨城/ハノイ間のチャーター便は、関東バス旅行社のグループ会社のバス会社で、茨城県の第2種旅行業者である茨城交通が中心となり、訪日旅行者向けに販売。同社がスポンサーを務めるJリーグのチーム「水戸ホーリーホック」の観戦ツアーなどで利用する。
茨城交通によると、茨城県とベトナムは以前から農業などの分野で交流があったほか、今年2月にはサッカーベトナム代表のグェン・コン・フィン選手が、Jリーグの水戸ホーリーホックに移籍。これらを契機として同社が、主に訪日ベトナム人の誘致に向けたチャーター便の運航を企画したという。
VNの日本地域における旅客チャーターの販売代理店であるウエスタンアソシエイツは、将来のさらなるチャーター便運航については、現時点では具体的な計画はないものの、「今秋のチャーターについて複数の旅行会社から問い合わせがきている」と回答。「これを機に毎年1、2回程度、VNのチャーター便を運航できれば」と意欲を示した。
JTB関東の水戸支店は、今回の茨城/ダナン間のチャーター便を利用した7月30日出発限定のツアー商品を発売。3泊5日のフリープランで、世界遺産のミーソン遺跡やフエなどを巡るオプショナルツアーも用意した。旅行代金はエコノミークラスの2名1室利用、燃油サーチャージ込みで13万8000円から15万8000円まで。募集人員は90名で1名から催行する。申し込みの締切日は7月15日。