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上野の国立西洋美術館が世界遺産登録へ、ICOMOSが勧告

  • 2016年5月18日

 外務省によればこのほど、日本政府がフランスなど6ヶ国と共同でユネスコ世界遺産への登録へめざしている「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」が、世界遺産委員会の諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS)の登録勧告を受けた。同件には東京・上野の国立西洋美術館が構成資産の1つとして含まれている。7月にトルコのイスタンブールで開催される同委員会会合で決定される見通しで、正式に登録されれば日本にとっては20件目の登録となる。他国との共同での登録は初めて。

 同美術館の本館は、主にフランスで活躍した世界的な建築家のル・コルビュジエ氏が設計したもので、1959年にオープン。同氏の建築作品については、2008年に6ヶ国が22資産を「ル・コルビュジエの建築と都市計画」として登録することを推薦したが、ICOMOSからの記載延期勧告により登録に至らなかった。11年には6ヶ国・19資産に改訂して再度推薦したもののやはり登録には至らず、15年には7ヶ国・17資産で3回目の推薦をおこなっている。