JTB、15年度の国内旅行は6.9%増、国際旅行は36.3%増

  • 2016年5月17日

 ジェイティービー(JTB)グループ21社(※)の旅行取扱概況で、2015年度(15年4月~16年3月)の国内旅行の取扱額は6.9%増の1兆717億8400万円となった。企画商品のエースJTBの取扱人数は0.7%増。国際旅行の取扱額は36.3%増の611億3000万円だった。

 15年度の海外旅行の取扱額は8.7%減の5179億3400万円。その他を含む総計は3.2%増の1兆7331億4500万円となった。

▽3月単月の国内は16.4%増、国際は21.9%増

 16年3月単月の国内旅行の取扱額は16.4%増の1032億1400万円。団体旅行は61.3%増で、そのうち一般団体は「官公庁・自治体」が305.7%増、「宗教」が28.1%増、「組織」が25.3%増といずれも増加した。教育団体も1.0%増と微増。手配旅行を含む個人旅行は4.8%増だった。

 企画商品の取扱額は3.4%増で、このうちエースJTBの取扱額は3.8%増。エースJTBの取扱人員は1.3%減で、方面別では東北が13.3%増となったほか、中国・四国が5.5%増、北海道が5.2%増となった。

 訪日旅行を含む国際旅行の取扱額は、21.9%増の71億4600万円と好調を持続。今後の人員ベースの予約状況は、5月6日の時点で「サンライズツアー」は4月が5.0%増、5月が20.0%増、6月が49.7%増で推移し、「エクスペリエンスジャパン」も4月が32.3%増、5月が50.3%増、6月が42.8%増と増加している。

 JTBによると、サンライズツアーについては、5月から7月にかけて日光を訪れるバスツアーの予約が前年同期比45%増から60%増と好調。大相撲5月場所の観戦ツアーも人気が高く、75%増を記録しているという。

 訪日外国人旅行者向けの宿泊・ツアー予約サイト「JAPANiCAN.com」の人員ベースの利用状況は、2月が55%増、3月が26%増。4月は英語版と中国語簡体字版がそれぞれ11%減、27%減だったことにより、全体では4%減となった。言語別では、すべての月でタイ語版の伸び率が最も高く、2月は89%増、3月は54%増、4月は37%増となった。

 15年度および16年3月単月の海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。


※JTBグループ21社:JTB北海道、JTB東北、JTB関東、JTB首都圏、JTB法人東京、JTB中部、JTB東海、JTB西日本、JTB関西、JTB中国四国、JTB九州、i.JTB、JTBグローバルマーケティング&トラベル、JTBビジネストラベルソリューションズ、JTB沖縄、PTS、JTBグランドツアー&サービス、JTB伊勢丹トラベル、JTBメディアリテーリング、朝日旅行、JTB京阪トラベル