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LATAMグ、新ブランド「ラタム航空」で一体感アピール

  • 2016年5月15日

新たなデザインによる機材  チリのラン航空(LA)とブラジルのTAM航空(JJ)からなるLATAM航空グループはこのほど、新たなブランドとして「ラタム航空」を打ち出し、ロゴや機体のデザインなどを一新した。新たなロゴは南米大陸をモチーフにしたもので、従来の2社のロゴを組み合わせたものからイメージを一新。2社は引き続きそれぞれの便名で運航するが、今後は約3年間をかけて商品やサービスに新ブランドを浸透させ、一体感をアピールする。

 同社は2012年にLAとJJの合併により生まれた南米最大級の航空グループで、両社とその関連会社で構成。米大陸や欧米などの138都市に毎日1500便以上を運航している。同グループCEOのエンリケ・クエト氏は今回のブランド刷新について、「南米を代表する航空グループの大きな節目となった」と語っている。

日本地区支社長のアリアス氏  5月11日に都内で開催した新ブランド発表会には、今月に入り日本地区支社長兼アジア地区営業統括本部長に就任したハビエル・アリアス氏が出席。「新たなブランドによって、南米が日本人にとって馴染み深いものになってほしい。マチュピチュやウユニ塩湖以外の魅力も伝えていく」と挨拶した。

日本地区副支社長の山田氏  本誌の取材に応えた同グループ日本地区副支社長の山田剛氏は、当面の目標として、引き続き日本市場での知名度の向上をめざす考えを説明した。一般消費者における認知度も高め、日本発の南米旅行商品で中継地以遠に利用される航空会社として、トップシェアをめざすという。

 LAとJJはともに日本には未就航だが、LATAM航空グループがワンワールドに加盟していることから、日本航空(JL)とのコードシェアを実施中。JJについては、かつてはスターアライアンスに属しており、合併後もJLに加えて全日空(NH)とコードシェアをおこなっていたが、今年の夏ダイヤからは実施していないという。山田氏は、NHとのコードシェア終了については「大きな影響はないと思う」との見方を示した。