北陸・上越新幹線つなぐ-上越・柏崎・長岡3市連携ツアー(1) ワイナリーやコレクションに親しむ
新潟県の上越市、柏崎市、長岡市の3市は、北陸・上越の両新幹線を利用した旅行商品の造成を促そうと、3月28日、旅行会社やメディア関係者を招き「にいがた三市連携モニターツアー」を現地で開催した。60人が参加した。
新駅開業で新しい観光ルート
新潟県内には昨年3月に、北陸新幹線の上越妙高駅と糸魚川駅の2つの駅が開業。モニターツアーは、北陸新幹線上越妙高駅と上越新幹線長岡駅を結ぶ観光ルートを体験してもらい、旅行商品の造成や観光情報の発信につなげてもらおうと、周辺3市で構成する「北陸及び上越新幹線を活用した観光振興連携会議」が主催した。
一行は上越妙高駅に集合し、2台の大型観光バスで観光スポットを案内された。上越市で立ち寄ったのは、新潟県最古のワイナリーで1890年創業の岩の原葡萄園。1895年建造で国登録有形文化財の第一号石蔵は、隣接する雪室で年間を通じて室温を20度以下に保つ貯蔵法が、今も現役。これら石蔵や雪室が見学できるほか、ワインショップではワインの試飲コーナーが設けられている。大型バスも駐車できる。
柏崎市では柏崎コレクションビレッジを訪ねた。日本各地の郷土玩具1万5千点を展示する「痴娯の家」、文明開化時の資料や版画などを揃えた「黒船館」、藍染めコレクションを主とする「同一庵藍民芸館」の3施設が軒続きに並ぶ。それぞれの館長の説明が面白い。
移動のバスには柏崎市観光振興課の石黒啓子課長が乗りこみ、7月26日に開催する「海の大花火大会」について「越後三大花火に数えられ、尺玉100発の同時打ち上げは大迫力です」と紹介していた。
(阿部政利)
(16/05/06)
情報提供:トラベルニュース社