日系2社、15年度国内線旅客数は0.5%減、利用率は増加

  • 2016年5月8日

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2015年度の運航実績で、2社合計の国内線の旅客数は前年比0.5%減の7054万4196人となった。座席供給量を表す有償座席キロ(ASK)が1.7%減、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は0.2%減となり、利用率は1.0ポイント増の65.6%だった。

 企業別で見ると、旅客数はNHが2.4%減の3842万9874人と減少したものの、JLは1.8%増の3211万4322人と増加。NHの利用率はASKが2.1%減、RPKが1.3%減で0.5ポイント増の64.1%となり、JLもASKが1.1%減だったのに対し、RPKが1.5%増と増加したことで1.7ポイント増の67.9%となった。

 路線別では、NHの旅客数は羽田/新千歳線が0.7%増の367万7439人と最も多く、次いで羽田/福岡線が0.2%減の330万45人、羽田/伊丹線が0.2%増の272万5411人となり、上位3位を羽田線が占めた。前年からの伸び率に関しては、15年3月に運航を再開した福島/新千歳線が1万2073.2%増の6万9022人で最も大きく、2位は富山/新千歳線で1万1776.0%増の5万8786人、3位は小松/新千歳線で1万811.9%増の7万818人となった。利用率は羽田/宮古線が91.3%で最も高く、以下は成田/伊丹線が84.4%、関空/宮古線が77.4%で続いた。

 JLの旅客数は羽田/新千歳線が2.8%増の317万7557人で最も多く、2位は羽田/福岡線で0.9%増の298万6165人、3位は羽田/伊丹線で3.4%減の246万9145人となり、上位3位はNHと同じ路線となった。前年からの伸び率については、新千歳/新潟線が92.9%増の6万6505人と最も増加。次いで伊丹/新千歳線が50.3%増の36万6356人、3位は那覇/与那国線で48.7%増の2万2249人だった。

 利用率は石垣/与那国線が7.6ポイント増の84.5%で最も高く、以下は羽田/久米島線が0.2ポイント減の83.1%、中部/とかち帯広線が7.0ポイント増の82.3%などと続いた。前年からの伸び率では、那覇/与那国線が26.4ポイント増の80.0%と最も増加。2位は新千歳/出雲線で23.4ポイント増の81.8%、3位は福岡/仙台線で21.4ポイント増の72.9%だった。

▽日系2社、15年度国内線利用実績
全日空
日本航空

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