成田、15年度の国際線旅客数は6.0%増、外国人は2割増
成田国際空港(NAA)によると、2015年度(15年4月~16年3月)の国際線旅客数(速報値)は、前年比6.0%増の3105万5837人だった。このうち日本人旅客数は2.9%減の1310万8670人となったが、外国人旅客数は21.3%増の1290万667人となり2年連続で最高値を更新した。通過客は2.3%減の504万6500人だった。
4月28日に開催した定例記者会見でNAA取締役管理部門長の大塚洋氏は、15年度の旅客数について「日本人は少し減ってしまったので、航空会社と協力して利便性を高めたい。外国人旅客数は2割増と好調だったので、乗り継ぎも含めて円滑に利用できるようサービスを向上させたい」と述べた。16年度については「外国人旅客数が日本人旅客数を超えるだろう」との見方を示した。
15年度の国際線旅客便の発着回数は4.3%増の15万7713回。タイガーエア台湾(IT)やエチオピア航空(ET)、厦門航空(MF)の新規就航に加え、台湾や香港などアジア路線を中心に路線開設や増便が相次いだことなどにより、8年ぶりに最高値を更新した。カーフューの弾力的運用の申請件数は224件で、そのうち実施件数は65件だった。
3月単月では、国際線旅客数は1.8%増の274万2930人。このうち、日本人旅客数は0.3%減の125万2301人と前年を下回ったが、外国人旅客数は8.1%増の114万8187人となり、38ヶ月連続で増加し、3月として過去最高を記録した。通過客は8.9%減の34万2442人だった。
なお、15年度の国内線旅客数は14.7%増の688万5598人、旅客便の発着回数は2.3%増の4万9927回だった。国内線の詳細は別途記載(下記関連記事)。