全日空、羽田に樹脂製車いす導入、利用者のストレス軽減
全日空(NH)はこのほど羽田空港に、国内空港では初めて樹脂製の車いす「モルフ(morph)」を導入した。これまでは車いす利用者が保安検査場を通過する際には、金属部分が検査機に反応するため別途ボディーチェックを要していたが、導入後はカウンターで「モルフ」に乗り換えることにより、検査機が反応しなかった場合はボディーチェックを受けずに検査場を通過できるようになる。すでに羽田の国内線第2旅客ターミナルに64台を導入しており、その後は全国の空港にも随時導入する予定。
「モルフ」は、NHと岐阜県の車いす製造メーカーの松永製作所が共同開発したもので、車輪や細かな部品なども樹脂で製造。金属部品を使わずに金属製の車いすに匹敵する強度を実現したという。また、座ったまま機内に乗り入れ、座席横まで移動することもできるという。