航空局、羽田のビジネスジェット枠を2倍に、パブコメ受け
国土交通省は4月25日から、羽田のビジネスジェット用発着枠を1日8回から16回に倍増するとともに、到着機については1日最大4回の到着上限を撤廃して15回に拡大する。同空港におけるビジネスジェットの需要が増大し、2015年の国際線については乗入希望便の約20%が乗り入れできなかったことなどを受け、同省航空局は今月に入り、規制緩和に向けたパブリックコメントを募集していた。
そのほか今回の規制緩和では、公用機や報道取材機、ビジネスジェットなどを対象とする1日30回の「公用機等枠」におけるビジネスジェットの優先順位を現行の6位から4位へと引き上げ、他の航空機の申請が競合した場合でもビジネスジェットが発着枠を利用できる機会を増やす。また、現在ビジネスジェットが利用できる発着枠は時間毎に1回から3回までと制限されているが、定期便の発着枠に空きがある場合には1日16回の総発着枠の範囲内で、制限以上の発着を可能とする。
駐機可能期間については最大10日間から5日間に短縮し、駐機スポット1つあたりの稼働率を高める。また、大型機に対応するビジネスジェット用駐機スポットを分割することで、複数航空機の駐機を可能にする。また、天候不良などによりビジネスジェット機用の駐機スポットが使用できない場合は、駐機エリア周辺に予備として確保するエリアを使用可能とする。
なお、ビジネスジェットが対象に含まれる公用機等枠は定期便の発着枠とは異なるため、今回の対応が定期便の運航に支障を与えることはない。航空局は、今後は成田についても規制緩和を検討していく考え。