日系2社、GWの国際線予約は5.6%増、JLは欧州好調
日本航空(JL)と全日空(NH)が4月22日に発表した、ゴールデンウィーク期間(2016年4月28日~5月8日)の予約状況で、合計の国際線予約人数は前年比5.6%増の53万4436人だった。座席数は8.0%増の69万826席で、予約率は1.7ポイント減の77.4%となった。
JLは座席数は0.1%増の32万7775席、予約人数は0.8%減の26万5671人で、予約率は0.8ポイント減の81.1%と微減した。NHは座席数は16.2%増の36万3051席と増やしたところ、予約人数は12.8%増の26万8765人と届かず、予約率は2.3ポイント減の74.0%だった。方面別では2社ともに北米方面の予約数、座席数、予約率が前年を上回った。
JLは米大陸の予約数が9.9%増、座席数が9.6%増、予約率が0.2ポイント増に。欧州は予約数が7.4%増、座席数が1.9%増、予約率が4.3ポイント増で好調に推移した。同社によれば、欧州方面は昨年11月にパリで発生した同時多発テロ事件の影響から緩やかに回復してきたといい、3月のブリュッセルでのテロ事件についても顕著な影響は見られないという。また、フランスの長期休暇がGWに重なったこともあり、3月に復便した成田/パリ線も前年の2割減まで需要が回復したという。
このほか、予約数では東南アジア、グアム、台湾、オセアニアが増加した。予約率はグアムが91.7%と最も高く、東南アジアが87.2%、ハワイが84.9%増と続いた。予約率の伸びが最も高かったのは欧州で、そのほか東南アジアが4.0ポイント増、台湾が0.6ポイント増、米国が0.2ポイント増と前年を上回った。なお、GW期間は成田/ホノルル線の臨時便を1往復、成田/パラオ間でチャーター便を2往復運航する予定だ。
NHは北米の予約数が13.3%増、座席数が8.3%増、予約率が3.3ポイント増の75.1%となった。予約数では、欧州が同時多発テロ事件の影響を受け、7.5%減となったが、それ以外は全方面で前年を上回っており、特にハワイが41.3%増と大きく伸長。NHによれば日並びの良さから、リゾート方面に加えて北米や東南アジア、オセアニア路線が好調だという。予約率はハワイが8.1ポイント減と伸び率が減少するも、84.9%と最も高かった。前年から増加したのは北米とアジア・オセアニアだった。
期間中のピークは、日本発はJLが4月29日、NHが30日。日本着はともに5月8日だった。