ブランドUSA、16年は国立公園の映画公開、新たな広告も
ブランドUSAはこのほど、7回目となる「ステークホルダー・ミーティング」を開催し、日本市場における2015年の活動を振り返るとともに、今年のプロモーション方針を発表した。16年は「大自然」「アメリカの食」「都市での体験」をメインテーマとし、5月21日からはパートナー企業のエクスペディアなどとともに提供する、米国各地の国立公園を紹介する映画「アメリカ・ワイルド」を全国のIMAXシアターで公開。そのほか、新たな広告キャンペーンも展開する。
同作品は、米国における国立公園制度の制定から今年で100周年を迎えることを記念したもので、各地の自然の魅力を訴求することで、さらなる旅行需要の喚起をはかる。日本では、全国14ヶ所のIMAXシアターで3D映像による公開をおこなう予定。プレゼンテーションをおこなったブランドUSA日本代表の早瀬陽一氏は「製作を担当したマクギリヴレイ・フリーマン・フィルムズ社は、IMAXシアター向け作品において非常に高い評価を得ている。ぜひ、ご家族そろって見に行ってほしい」とアピールした。
上映時間は約40分間で、映画ではアラスカ州のカトマイ国立公園・自然保護区や、モンタナ州のグレーシャー国立公園、カリフォルニア州のレッドウッド国立公園など11の国立公園を紹介。米国ではすでに、俳優のロバート・レッドフォードさんがナレーションを務めた英語版を2月から公開しており、日本ではカリフォルニア州出身の俳優の小澤征悦さんがナレーションを務めた日本語版を放映する。
新たな広告キャンペーンについては、「ALL WITHIN YOUR REACH(旅の楽しみのすべてがここに)」をテーマとし、米国ならではの旅行体験として、ヨセミテとサンフランシスコの組み合わせなど、大自然と都市の両方を1度に訪問する旅行を訴求する。早瀬氏は「米国は他のデスティネーションに比べて地方と都市の間のアクセスが便利。異なる魅力を1度に楽しんでもらうことができる」とアピールした。エクスペディアなどのウェブサイトにおいて、バナー広告を展開していくという。
このほか16年の方針としては、日本人の米国旅行を促進する非営利団体のビジットUSAコミッティーとの連携を強化。具体的には東京、名古屋、大阪の3都市で旅行会社向けのロードショーを共催するほか、地方でのセミナーなども共催する。
ブランドUSAによると、15年の訪米日本人旅行者数については集計が終わっていないものの、「旅行会社の話では、順調に推移している」とのこと。16年についても羽田/米国線の昼間便の運航が開始されて地方発の需要増が期待できることなどから、順調な推移が期待できるという。ブランドUSAは、昨年にオーランドで開催された「インターナショナルパウワウ(IPW)」において、日本旅行業協会(JATA)との共同の目標として、16年の訪米日本人旅行者数450万人を設定している。