静岡県、訪日富裕層にレーシングカー製作プラン、レース参加も

  • 2016年4月7日

IPSで利用されているレーシングカー  静岡県は富裕層の訪日外国人旅行者向けに新たな観光素材を開発し、ピーアールを強化している。先ごろ東京で開催された、ラグジュアリートラベル専門の商談会「「ILTM(International Luxury Travel Market)JAPAN」では、富士スピードウェイでレーシングカーの製作や試乗、自動車レース「インタープロトシリーズ(IPS)」などに参加するプランを発表した。

 料金は、レーシングカーの保管費用など込みで、約5000万円から。制作したレーシングカーは持ち帰ることも可能で、持ち帰る場合に必要となるカスタマイズ費用などは応相談とした。

 県から同事業を受託した、タビーナ静岡代表取締役社長の望月善人氏は「富裕層には車好きな人が多く、ターゲットに適している」と説明。ILTMでの商談後は旅行会社など数社と、静岡県への誘客に向けて具体的な検討を進めているという。

 また、同氏は「レースの際には家族や友人とともに静岡を訪れ、1週間から2週間滞在してもらいたい」と語り、同行者向けの体験プランもあわせて提供していく方針を示した。IPSは年に4回、土曜日と日曜日の2日間にわたり開催されていることから、「年に4回、富裕層に静岡県を訪問してもらう機会ができるのでは」という。

 同行者向けのプランについては、会員制の乗馬クラブでのホースライディングや、ダイアナ妃に献上したものと同じデザインの着物の着付け体験などを用意。着付け体験は1名100万円とした。このほか、修善寺温泉を散策し、芸者遊びを楽しむプランなども設定した。