ブリュッセル航空、空港オープンで欧州線の9割を再開
ブリュッセル航空(SN)は現地時間の4月6日から、ブリュッセル空港発着のヨーロッパ線を90%以上再開するとともに、アフリカ、アメリカ線を完全に再開する。SNの日本地区総代理店を務めるカリヨンによれば、SNは3月22日のブリュッセル空港でのテロ事件発生以降、拠点をアントワープとリエージュに移して路線を運航していたが、4月3日の空港再開を受けてブリュッセルに拠点を戻し、一部の旅客便の運航を再開。仮設のチェックインカウンターを設置してファロ、トリノ、アテネへの3路線の運航を開始したという。現在は順次運航路線を増やしているところ。
カリヨンによれば、SNのブリュッセル発着のヨーロッパ線は6月末ごろに完全に再開する予定で、それまで残りの10%はアントワープまたはリエージュ発着となる。アントワープとリエージュの発着便については、ブリュッセル市内と空港から無料のシャトルバスを運行する。2空港の発着便の詳細については、SNのウェブサイトや各支店、航空券を購入した旅行会社に確認するよう呼びかけているという。
なお、SNでは3空港の発着便を利用できず、どうしても目的地に移動できない場合の例外的な措置として、搭乗日の2日前までを対象に航空券の払い戻しを無料で実施する。航空券の再予約や再発券については、6月30日出発までの出発前の航空券に限り、無料でおこなうとした。
ブリュッセル空港によれば、4月5日からはエアリンガス(EI)、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)なども運航を再開する予定。なお、全日空(NH)は成田/ブリュッセル線を4月10日まで運休する予定で、11日以降の運航については空港などの状況を確認した上で今週中には発表するという。
同空港によれば、すでに出発ロビーでは瓦礫の撤去作業などを開始。その後はチェックインカウンターから修復を開始し、6月末から7月初旬までにはロビー全体を修復するという。
同空港へのアクセスは現在は車のみで、鉄道やバスについては運休している。また、チェックインゾーンの入口にはセキュリティ対策用の荷物検査場を設けているため、同空港では搭乗者に対して、出発の3時間前には空港に到着するよう呼びかけている。