カリフォルニア、「高級すぎないラグジュアリー」で日本人増へ

  • 2016年3月30日

カリフォルニア観光局日本代表のマージョリー・デューイ氏  カリフォルニア観光局はこのほど、旅行会社などを対象にセミナーと懇親会「クラブカリフォルニア」を開催した。今回は「ラグジュアリー」をテーマに、参加サプライヤーがプレゼンテーションを実施。同局日本代表のマージョリー・デューイ氏は「今後はカリフォルニアならではのラグジュアリーな体験として『Laid-Back Luxuary(リラックスしたラグジュアリー)』を訴求する」と説明した。

 同局によると、2015年の日本人訪問者数は前年比0.3%増の57万7000人。デューイ氏は「日本人の海外旅行全体が落ち込んだなかでも、維持することができた」と肯定的な見方を示すとともに、昨年から展開しているマーケティング戦略「ドリーム・ビッグ」や、メディアでの露出増などが奏功したと語った。今年は「本局では1.2%増の58万4000人を見込んでいる」が、ラグジュアリーな体験やアウトドアなどを訴求することで「もっと増加させたい」と意欲を示した。

 「Laid-Back Luxuary」は、女性とカップルをターゲットにプロモーションを展開していく。デューイ氏は「ラグジュアリーと聞くと高級でハードルが高いイメージがあるが、カリフォルニアにはリラックスして遊び感覚で体験できる素材がたくさんある」と説明。オーガニックフードの飲食店や、ホテルでのアフタヌーンティーなど「少しだけ高級な体験をしたい女性はもちろん、子供が大きくなって2人の時間ができた40代や50代のカップルにもとてもおすすめ」と強調した。

 セミナーでは、日本とカリフォルニアを行き来する「デュアルライフ」をおこなうビューティープロデューサーの平野宏枝さんが「女子がアガる場所」としてのカリフォルニアの魅力を紹介。例えば、米国の人気セレブも通うというマクロビオティックレストランや、チアシードなど「スーパーフード」を提供する飲食店の多い「モンタナアベニュー」、ビーガンフードを提供するカフェ「Gratitude」やコールドプレスジュースを販売する「Moon Juice」などのある「ローズアベニュー」について説明した。