楽天トラベル、16年GW国内は28.3%増、広島が最も伸長
楽天がこのほど発表した、楽天トラベルのゴールデンウィーク期間(4月29日~5月8日)の国内旅行の予約動向で、予約人泊数は28.3%増と前年を大きく上回った。同社によると、今年は3連休が2回ある日並びの良さから予約が好調に推移しており、特に半年以上前からの予約が昨年の約2.5倍に増加するなど、早期予約の傾向が強まっているという。調査は楽天トラベルにおける国内宿泊、ANA楽パック、JAL楽パック、訪日旅行の3月7日時点での予約人泊数の実績をもとに算出した。
方面別では、広島県が80.2%増で最も伸長した。同社によると15年6月から継続している観光プロモーション「カンパイ!広島県」や、ふるさと割を活用した「ふるさと旅行券」により注目度が向上。また、今年は嚴島神社と原爆ドームのユネスコ世界遺産登録から20周年にあたり、記念イベントが多数おこなわれるほか、ゴールデンウィーク期間中に開催される花をテーマとした祭り「ひろしまフラワーフェスティバル」などの大規模なイベントもあり、広島市内のみでは103.3%増となった。
伸び率の2位は宮城県で76.6%増。同社によるとNHK大河ドラマ「真田丸」により、真田幸村の次男が仙台藩の武士となったことが知られたことで人気が上昇。特に「仙台真田氏ゆかりの郷」と呼ばれる白石・宮崎蔵王エリアは宿泊予約が134.5%増となった。
3位は福岡県が52.1%増となった。同県は海外からのクルーズ船が最も多く乗り入れることから、訪日外国人旅行者の予約が増加。4月24日には福岡県、大分県、宮崎県、鹿児島県を結ぶ東九州自動車道が開通することから、沿線の行橋・豊前・苅田・北九州空港エリアは77.3%増と、県内では最も伸長した。方面別の詳細は下記の通り。
▽楽天トラベル、2016年ゴールデンウィーク国内旅行先 人気上昇エリアランキング
(順位/都道府県名/前年比)
1位 広島県 80.2%増
2位 宮城県 76.6%増
3位 福岡県 52.1%増
4位 島根県 49.8%増
5位 愛知県 49.3%増
6位 静岡県 47.2%増
7位 岡山県 46.5%増
8位 滋賀県 46.0%増
9位 福井県 43.0%増
10位 宮崎県 42.8%増