楽天トラベルと台湾観光局がMOU、交流1000万人へ送客強化

  • 2016年3月14日

(右から)楽天の山本氏、台湾観光局の謝氏  楽天と台湾観光局は3月9日、台湾への日本人送客増をめざすためのMOUを締結した。両者は2008年と13年にもMOUを締結しており、今回が3回目。同日には台北で開催した「楽天トラベルカンファレンス」で、台湾のメディアを対象に記者会見を実施した。

 楽天によれば、記者会見では楽天トラベル事業事業長の山本考伸氏が、MOUについて「2020年までに日台間の交流人数の1000万人をめざし、新たなプランを造成することで合意した」と説明。目標の実現に向け、台湾の宿泊施設へのコンサルティングを強化し、新しい宿泊プランの造成をおこなう方針を示した。

 台湾観光協会によれば、15年の訪台日本人訪問者数は前年比0.46%減の162万7229人で、訪日台湾人訪問者数は27.8%増の379万7879人。合計では542万5108人となり、16年までの目標とした日台交流人口500万人を前倒しで達成した。

 記者会見で台湾観光局局長の謝謂君氏は、同局ではインターネットやモバイル機器を活用したプロモーションの強化をはかっている旨を説明。「日本最大級のOTAである楽天トラベルとMOUを締結することで、さらに多くの日本人観光客を台湾に集客できると期待している」とコメントした。

 山本氏は「楽天トラベルにとって台湾は、長らく重点市場であり続けている」と重要性を強調。今後も交流人口はさらに増加するとの見通しを示した。楽天によれば15年の台湾への送客数は7.5%増で、こうした成果が台湾観光局に評価されているとの考えだ。