エア・ドゥ、新たな中期戦略を発表、18年度に営業収入500億円
エア・ドゥ(HD)は3月4日、「2015~2018年度中期経営戦略」を策定した。同社はこれまで、2013年12月に策定した13年度から16年度までの経営戦略に則り事業をおこなってきたが、直近の路線廃止や新設などの変化を踏まえ、予定を前倒して新たな経営戦略を策定した。期間中には業務プロセスの最適化やコスト構造の見直し、人材の有効活用による生産性向上などに努め、18年度までに営業収入500億円、営業利益27億円、経常利益18億円、当期純利益13億円をめざす。
新たな中期戦略では、期間中の今年11月に設立20周年、18年には就航20周年を迎えることなどを見据え、「北海道の翼に相応しいオンリーワンのエアライン」をめざす考え。「Reliable」「Reasonable」「Regional」の3つの「R」をビジョンの根幹に据え、定時運航率や利用者満足度の向上、機材更新の前倒しなどによる競争力の強化、北海道にこだわったサービス展開やブランド強化などに努める。
機材については、現在のボーイングB767-300型機とB737-700型機の2機種による13機体制を維持し、18年度のB767-300型機の更新の際には、キャビンのリニューアルを検討する予定。路線や便数については引き続き適正化を進め、国内チャーター便や国際チャーター便も運航を続ける。
そのほか、新千歳空港の深夜早朝発着枠の活用や、販売チャネルの拡大、訪日外国人旅行者の受入体制についても強化する。