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シンガポール、15年日本人は4%減の79万人-1月は6%増

  • 2016年3月6日

STB北アジア局長のマーカス・タン氏  シンガポール政府観光局(STB)とシンガポール航空(SQ)は3月2日、旅行会社向けに「シンガポール感謝の夕べ」を開催した。STBによると、2015年の日本人訪問者数は出国者総数の減少などもあり、前年比4%減の78万9066人となった。一方、16年の1月については詳細な数値は非公開としたが、6%以上増加したという。STBは増加の要因として、昨年に同国の独立50周年を記念して実施した各種イベントやプロモーションに加えて、1月から開始し通年で展開する「日本・シンガポール外交関係樹立50周年記念事業(SJ50事業)」のキャンペーンなどの効果を挙げた。

 本誌の取材に応えたSTB北アジア局長のマーカス・タン氏は「日本は全世界で6番目に訪問者数の多い重要なマーケット」と説明した上で、「訪問者数や消費額なども重要だが、それだけを追うのではなく、人と人との交流や繋がりを深めていきたい」と述べた。16年の訪問者数については「好調なスタートとなったので、比較的ポジティブに見ている」と自信を見せた。

 また、今後は「SJ50事業に注力する」とし、さまざまな取り組みを展開することで需要の喚起をはかる考えを示した。SJ50事業では、特設サイトで現地のホテルやツアーなどで使えるクーポンを配布するほか、ぐるなびの特設サイトではアンケートに回答した人のなかから抽選で104名に、シンガポール旅行などを贈呈するプレゼントキャンペーン「ぐるなびシンガポール フードフェア」を実施する。そのほかにも、順次キャンペーンやイベントを展開していく予定。