日本旅行、インドネシアの旅行会社を子会社化、訪日に注力
日本旅行の子会社のNTAシンガポールはこのほど、インドネシアの旅行会社でジャカルタに本社を置くジャバト・インターナショナル社の株式の75.0%を、親会社の東レエンタープライズから取得して子会社化した。訪日旅行の強化が目的で、2億5000万人近い人口を有し、観光ビザの取得要件の緩和で訪日旅行需要も拡大している同国に拠点を設けることで、東南アジア市場での訪日旅行事業の基盤を固める。東南アジアにおける拠点はNTAシンガポールに続き2つ目。
ジャバト社は今後、インドネシアにおけるFIT向け訪日旅行商品の販売、日系および現地法人向けのMICE営業、日系企業を中心とする出張手配に注力する。日本旅行によれば、NTAシンガポールの業務は日本からの旅行者の受け入れが中心で、東南アジアで訪日旅行事業を推進する現地子会社はジャバト社が初めてとなる。
当面の目標は、インドネシアからの訪日旅行について「2年から3年で取扱高を3倍にしたい」考え。そのほか、日本からインドネシアを訪れる旅行者向けの、地上手配業務も推進する。
ジャバト社は1979年に設立。資本金は45億ルピア(約3900万円)、従業員数は約30名で、日本旅行によれば「中堅の旅行会社」だという。社名は変更しない。残りの株式25.0%のうち24.78%は、引き続き東レエンタープライズが所有する。