KNT個人、「e宿」で中小団体向け宿泊予約サービス開始
近畿日本ツーリスト個人旅行(KNT個人)は2月15日、中小グループに特化した宿泊予約サービスとして「e宿グループ旅」を開始した。8名から20名程度の中小グループの宿泊を対象にしたもので、利用者からのリクエストに基づき、KNT個人が宿泊施設とのマッチングをおこなう。ターゲットは職場や女子会、子供会、サークル、同窓会の旅行など。同社によれば、OTA業界でこうしたサービスを導入するのはこれが初めてという。
e宿グループ旅では、利用者にe宿のウェブサイト内に設置した専用フォームで宿泊のリクエストを送信し、KNT個人が宿泊施設に問い合わせをおこなう。その後、宿泊施設から受け入れの可否と見積内容を受けとり、顧客に回答する。
同社によれば、従来のOTAサービスでは中小グループの幹事が宿泊施設を検索する場合、ウェブサイトで表示される空室数が実際の空室数と違うことから、予約できないケースが発生する。e宿グループ旅では、KNT個人が利用者と宿泊者の間に入ってマッチングをおこなうため、予約が可能になる場合があるという。
また、宿泊施設にとっては、OTAでの即時予約とは異なり、KNT個人が間に入ることで、予算やリクエスト内容を確認し、受け入れの可否を検討することができる点がメリット。さらに、グループは通常のOTAの利用者よりも予約が早いため、まとまった予約を早く確保することもできる。
KNT個人では、グループ会社である近畿日本ツーリストの団体旅行のノウハウを活用するとともに、クラブツーリズムの利用者に対する提案を強化し、「ウェブ上の1店舗」としてサービスの定着をはかる。また、実店舗での問い合わせにも対応し、店舗担当者がe宿グループ旅担当者との間に入り、顧客へ案内する。