アメリカン航空、羽田線初便はほぼ満席に-昼間枠に期待
アメリカン航空(AA)は2月11日、羽田/ロサンゼルス線を1日1便で開設した。使用機材はボーイングB787型機で、ロサンゼルス発は11日から、羽田発は13日から運航。12日に都内で開催したメディア向け懇親会で、AAアジア・太平洋地区副社長のエルワン・ペリラン氏は「羽田/ロサンゼルス線は皆様からの興味が非常に高い。初便の予約はほぼ満席となった」と語った。
ペリラン氏によると、同路線の主なターゲットは日本からのレジャー需要。現在AAが運航している日本路線は乗客は4割から6割を日本人が占めているが、羽田/ロサンゼルス線ではそれよりも高い割合を予想する。AAにとってロサンゼルスは1日200便を運航する「重要なハブ空港」であることから、北米に加えてブラジルなど中南米への以遠需要も取り込みたい考えだ。
同氏はそのほか、AAが日本市場向けのサービスの向上をはかり、さまざまな取り組みを進めている旨を説明。USエアウェイズ(US)と合併する前は、成田/米国線において日本語対応可能な客室乗務員は1便あたり1名から2名程度だったが、現在は3名から5名にまで増やしたという。加えて、共同事業を展開中の日本航空(JL)の協力により、客室乗務員のトレーニングや、機内食メニューの改善もおこなっていることについて述べ、「日本人向けのサービスで日系航空会社には勝つことはできないが、米系航空会社では1位になりたい」と意欲を示した。
AAでは現在、新機材を積極的に導入しており、2015年には50億米ドル以上を投資して100機以上を受領。16年も同様の規模で投資する計画で、17年には平均機齢が米系の大手航空会社では最も若いという9.6年になる予定だ。
▽17日から日米航空協議、ペリラン氏「非常に素晴らしいこと」
ペリラン氏は、今も配分が決定していない羽田国際線の昼間発着時間帯枠についても言及。国土交通省航空局交渉室が2月16日と17日に日米航空当局協議を開催する旨を発表したことについては「オープンスカイが締結してから5年間、何も進展がなかったが、協議が進んでいることは非常に素晴らしい」と話した。
なお、16日からの協議は9日から開催する予定だったもので、米国側から「米国政府部内の調整に暫時時間を要する」との申し入れがあったことから、国交省が延期を発表していた。今回は16日と17日に加え、18日を予備日として設けている。