日本航空（JL）は2月9日、4月1日から5月31日までの発券分の航空券について、燃油サーチャージを徴収しないと発表した。2015年12月から16年1月までのシンガポールケロシン市況価格が1バレルあたり平均42.98米ドルで、円貨換算額が5163円になったことを受けたもの。

　JLは海外発航空券の燃油サーチャージについて、15年12月分から徴収していなかった。今回、円換算額が適用基準の6000円を下回ったことで、日本発航空券の燃油サーチャージについてもゼロとした。同社によれば、燃油サーチャージをゼロにするのは09年7月から9月までの2ヶ月以来、約7年ぶりとなる。

　JLでは昨年2月に、日本発航空券の燃油サーチャージの適用基準を米ドル建てから円建てに変更。燃油サーチャージの廃止基準が1バレルあたり60米ドルから6000円に変わったことで、燃油サーチャージゼロ化への道のりは遠のき、旅行会社からは「実質的な値上がり」との声が挙がっていた。

　なお、全日空（NH）についても、JLと同様の適用基準のため、4月から5月までの発券分の航空券の燃油サーチャージは徴収しない見込みだ。