アルゼンチン・カラファテ、「ペリトモレノ氷河」遊歩道の一部閉鎖

  • 2016年2月5日

 夏季にあたる11月~3月は、パタゴニアのベストシーズンですが、そのハイライトとも言える世界遺産・ロスグラシアレス国立公園の「ペリトモレノ氷河」の大崩落が見られるのではないかと話題になっております。

 全長35km、幅5km、高さ約70mにも達する巨大なペリトモレノ氷河は、常に成長を続けている活発な氷河です。成長する速度は年間約700mともいわれております。成長を続けながら年に数回、小さな崩落が見られることでも有名ですが、ここ最近では崩落が少なく反対にこれまで以上に氷河が成長した結果、ペリトモレノ氷河は対岸の陸にまで到達し、これによりリコ湖が流れる水路が塞がってしまいました。

 国立公園管理局によりますとリコ湖の流れが塞がれてしまったことで水位が8mにまで達してしまいました。これは2000年以降、2番目に高い水位となります。

 なおリコ湖は、現在も日に3~5cmほど上昇しており、このままで行くと2004年に記録した水位9.35mを上回ると予想されております。尚、リコ湖の水位が高ければ高いほど、崩落の規模が大きくなると現地では話題になっております。

(参考: その他大崩落の際の水位は、2012年 5.9m、2008年7.9mとなります。)
大崩落が期待されていると同時に、安全対策として氷河を一望できる遊歩道の一部が閉鎖されております。氷河が陸に近づいたことで圧迫され、氷の破片が飛び散る危険性があるとして、特に氷河に近い遊歩道が閉鎖されました。

 同氷河を見学の際は、公園管理局の規制に従って見学されるよう、お願いいたします。


情報提供:株式会社ラティーノ日本海外ツアーオペレーター協会