KNTがクラウドファンディング、スキー選手育成と植林支援で
近畿日本ツーリスト(KNT)はこのほど、朝日新聞社が運営するクラウドファンディングサイト「A-port」内に開設したサイト「ミライトラベル」で、2つのプロジェクトを開始した。クラウドファンディングは、プロジェクトの起案者がアイデアをアピールし、共感した人からプロジェクト実現のための費用を募るもので、KNTによればこうした取り組みは旅行業界では初めて。
ミライトラベルでは、「旅」と「地域活性」をテーマに2つのプロジェクトを展開。「旅」プロジェクトでは、「北米最大のアルペンスキー大会に14歳以下の選手を派遣し、世界で活躍させたい!」という企画を開始した。起案者は子供のスキー選手の育成などをおこなうナスターレース協会。同協会は、日本のアルペンスキーのレベルの向上とオリンピックでの金メダル獲得をめざし、キッズスキーヤーを世界大会に派遣している。今回は、4月にカナダで開催される16歳以下を対象とした世界大会「ウィスラーカップ」に参加する14歳以下の選手4名について、リフト代などを含む現地での滞在費を募る。目標金額は50万円で、応募期間は4月8日までとした。
また、「地域活性」プロジェクトでは、「津波で流された土地に日本最北のオリーブの森をつくり、農業で地域を再生させたい」という企画を開始した。起案者は宮城県東松島市の農園「よつばファーム」で、東日本大震災後、津波による塩害で枯れた樹木を伐採したことなどで殺風景になった被災地に、オリーブを植えるもの。オリーブの苗木100本と畑の造成や木の育成に必要な肥料代、防風ネットの制作費など計85万円の資金を募集している。応募期間は6月2日まで。