外務省、ペルーの渡航情報を改定、治安対策強化で引き下げや解除も
外務省はこのほど、ペルーに関する海外安全情報を改定した。リマ州カニェテ郡やイカ州ピスコ郡など多くの州と郡について、警備強化などにより治安状況が安定したことからレベル1の注意喚起を解除。ワンカベリカ州などの一部についても、頻発していた襲撃事件が減少したことからレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」をレベル1に引き下げた。ワヌコ州などの一部については、近年はテロ組織のセンデロ・ルミノソによるテロ攻撃などが発生していないことから、レベル3の渡航中止勧告をレベル2に変更した。
一方、麻薬密輸組織が治安部隊への攻撃をおこなっているロレト州マリスカル・ラモン・カスティーヤ郡のラモン・カスティーヤ町など2町については、コロンビア国境地帯をレベル2からレベル3に引き上げるとともに、残りの地域を新たにレベル3に指定。両町を除くコロンビア国境地帯については、ゲリラ組織の影響力が強い地域に隣接していることなどから、レベル1からレベル2に引き上げた。そのほか、クスコ州ラ・コンベンション郡エチャラテ町についても、センデロ・ルミノソによる襲撃事件などが発生してることを受け、レベル2からレベル3に引き上げた。
なお、首都のリマや、国際空港がある近郊のカヤオに発出しているレベル1については継続する。