ハワイ、新プロモ「有休ハワイ」開始、交通広告やCMで訴求
ハワイ州観光局(HTJ)は1月26日、新たなプロモーション「有休ハワイ」を開始した。同プロモーションは20歳から59歳までの会社員などに、有休を利用してハワイを訪れてもらうことを目的としたもの。同日に開催した記者発表会で、HTJ局次長のミツエ・ヴァーレイ氏は「今回のプロモーションでは、仕事で頑張っている皆さんを応援したい」と説明した。
HTJによると、2015年2月にエクスペディアが発表した「世界26ヶ国 有給休暇・国際比較調査2015」の有給消化率ランキングにおいて、日本は2年連続でワースト2位を記録。このような状況のもと、厚生労働省では年間5日間の有給休暇の取得を企業に義務付ける労働基準法改正案を発表するなど、有給の取得促進に向けて取り組んでいる。
「有休ハワイ」では、日本人のワークライフバランスの向上と年次有給休暇取得の促進をめざし、HTJが仕事のための能力と位置づける「体力」「感性」「知性」「交渉力」「やる気」の向上をテーマに、ハワイの魅力を紹介する。具体的には、特設サイトでハワイ6島の観光スポットの特徴を5項目でグラフ化して紹介。また、利用者が自身で5項目の値を設定すると、その人におすすめのハワイの観光スポットを提案するという。
このほか、プロモーションでは1月26日から1週間、東京と大阪で4種類のテレビCMを放映。加えて、都内の主要駅などで交通広告を展開するほか、旅行会社各社のハワイ商品のパンフレットで、同プロモーションのロゴなどを掲出する。
記者発表会では、映画コメンテーターのLiLiCoさんと社会保険労務士の佐佐木由美子さんがゲストとして登壇し、トークショーを実施。LiLiCoさんは「ハワイに行くと自分の気持ちがクリアになる。ハワイから戻ってきた時には『よし、丁寧に仕事をしよう』という気持ちになることができる」と述べ、佐佐木さんは「有休に焦点を当てたプロモーションは非常に重要。遊ぶことが仕事につながる」とコメントした。