LAX、店頭スタッフ向けに初の朝食セミナー、AA就航に期待も
ロサンゼルス観光局・ロサンゼルス国際空港のアジア・パシフィック事務所は1月26日、都内で旅行会社のカウンタースタッフなどを対象に「ロサンゼルス・ブレックファースト・セミナー」を開催した。日中に店舗を空けることが難しいカウンタースタッフに配慮して、店舗の開店時間前に実施したもので、同局が朝食時間帯にセミナーを開催するのは今回が初めて。同局アジア・パシフィック地区代表の安達正浩氏は「東京会場では30名募集したところ、50名もの募集があった」と喜びを示し、「セミナーで得た内容を是非とも販売につなげてほしい」と訴えた。
セミナーでは、安達氏がロサンゼルスの見どころや交通などの基本情報をテーマにプレゼンテーションを実施。同氏はロサンゼルスの魅力として「エンターテイメント、カルチャー、スポーツ、ショッピング、ダイビングなど、さまざまなテーマで遊ぶことができる」と説明した。
例えば、エンターテイメントについては、ホテルや飲食店などが集めた複合施設「L.A. LIVE!」や「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」などを紹介。カルチャーについては2015年9月にオープンした現代美術館「The Broad」などをアピールし、「あまりイメージはないと思うが、ロサンゼルスには美術館や博物館が105施設もある。ぜひ、見どころとしてお客様に紹介してほしい」と訴えた。
また、同氏はロサンゼルスの最新情報として、16年に全347室のホテル「クラーク・ホテル」や全350室の「インディゴ・ホテル」が、17年には全900室の「インターコンチネンタルホテル」が開業する旨も説明。さらに、地下鉄「Expo Line」では、新たにダウンタウンからサンタモニカまでを結ぶ路線が開設されることなども紹介した。
このほかには、参加サプライヤーとしてプレゼンテーションをおこなったアメリカン航空(AA)代理店営業部アカウントマネージャーの坂元隆氏が、2月11日に就航する羽田/ロサンゼルス線について紹介。AAは現在、日本/ロサンゼルス間において、ジョイントベンチャーを展開している日本航空(JL)とのコードシェア便を含めて成田線を1日2便、関空線を1日1便で運航しているが、羽田線の就航後は日本/ロサンゼルス間の座席供給量が30%増加するという。
坂元氏は羽田線の魅力として、羽田発のAA26便は出発時間が夜中の1時30分であることから、終業後でも利用できることなどをアピール。また、ロサンゼルス発のAA27便も出発時間は18時と遅いため、1日を観光に費やしてから帰国できることなどを説明した。
なお、ロサンゼルス観光局・ロサンゼルス国際空港によると、15年のロサンゼルスへの日本人訪問者数は、同年3月にJLが関空/ロサンゼルス線を就航したことなどにより、前年比2.9%増の31万9000人と増加。安達氏は16年についても、AAによる羽田線の就航などを踏まえ「日本オフィスとしては、前年比3%から5%増をめざしたい」と意欲を示した。