ANAセ、16年度目標は海外38%増、欧州など期待-国内は3%増
ANAセールスはこのほど、2016年度上期の旅行商品の発売を開始した。海外旅行商品の取扱人数はオーストラリアで前年比140%増、ハワイで71%増、ヨーロッパで38%増を見込み、全体では38%増の9万2100人をめざす。国内旅行は東北、関東・甲信越、九州などでそれぞれ5%増を見込み、全体では3%増を目標に掲げる。
海外旅行商品では、38%増をめざすヨーロッパ方面については、3年目を迎えた「ANAハローツアー 大人のゆとり旅 ヨーロッパ」で22コースを設定。出発前のサポート用に「ご相談ダイヤル」を開設し、コースの内容や現地情報などの質問に答えるなどサービスを強化する。また、エコノミークラス利用者についても羽田と成田のANAラウンジを利用できるようにし、出発後についても無料でWiFiサービスなどを提供する。バスでの移動については、2席を1名で利用するか、3列席のバスを使用する。そのほか、帰国日に出発直前まで客室を利用できるコースも設けた。
あわせて、ヨーロッパ旅行の初心者向けに「はじめてシリーズ」を8コース設定。日本旅行業協会(JATA)の「ヨーロッパの美しい村30選」に選定されたリクヴィル市での交流イベント「アルザスふれあいウォーク」に参加するコースも用意した。
「ANAハローツアー」では、ハワイについては4月1日にワイキキ・ショッピングプラザ内に「マハロラウンジ」を開設。ツアー参加者のオプショナルツアー手配などをサポートする。全日空(NH)が12月11日に羽田/シドニー線を新設したオーストラリアは、エアーズロック(ウルル)などを訪れる8コースを設定。「はじめての旅」シリーズも用意した。アメリカとカナダについては、新商品の「ANAビジネスクラスで行くカナディアンロッキーの旅」など23コースを設定した。
国内旅行商品では「ANAスカイホリデー北海道」については「厳選の宿」で207施設・257タイプの客室を提供。北海道新幹線の開業でアクセスしやすくなる函館・青森エリアについては、オプショナルプランとして津軽海峡フェリーや観光タクシーを用意した。
「ANAスカイホリデー九州」は「厳選の宿」で196施設・224タイプを提供。北九州および南九州を周遊する「ANAバス」は6コースを設け、1名での出発を保証するほか、全コースで郷土料理などの昼食を提供する。
「ANAスカイホリデー沖縄」では「夕食座席予約プラン」を新設。オプショナルプランではANAバスの「美ら海号」のほか「万座モーニングクルーズ・スターライトクルーズ」「沖縄本島遊悠美ら海パス」を1名あたり500円で提供する。そのほか、3月にNHが運航を開始する羽田/宮古線については、2月下旬頃からダイナミックパッケージ「旅作」での取り扱いを開始する。