ジャルパック、16年度上期の海外商品発売、取扱10万人めざす

  • 2016年1月18日

 ジャルパックはこのほど、2016年度上期(4月1日~9月30日)の海外旅行商品を発売した。同社では訪日外国人旅行者の増加による仕入環境の変化などで引き続き厳しい状況を予想するものの、「安心・安全・高品質」による付加価値の向上と細やかな商品改善をおこない、前年比3%減となる10万1000人の取り扱いを見込むという。

 具体的には、豪華クルーザーを貸し切ってのサンセットクルーズなど、記念日をテーマとした「アニバーサリープラン」をハワイ商品などで新設したほか、シニアや女性の1人旅をターゲットとした添乗員同行コースを拡充。グアム商品では帰国時の送迎時間を選択できるようにするなど、サービスの向上に努めた。

 方面別では、ハワイ商品でアニバーサリープランとして「クルーズチャータープラン」「レインボートロリーチャータープラン」「レストラン記念日プラン」の3種類を新設。一部のコースでは、ワイキキビーチのサンセットを眺望できるブッフェスタイルのディナーも設けた。

 米国商品では、3月20日からデイリー化する日本航空(JL)の成田/ダラス・フォートワース線を利用したコースを拡充。このうち「グランドサークルの絶景」では、アンテロープキャニオンで渓谷内に太陽の光が差し込む様子を見ることができる昼間に見学を組み込むなど、内容を改善したという。

 欧州商品では1回の最少催行人員が6名で、募集定員は最大20名までのシリーズ「ゆったり周遊」「ゆったり延泊」において、新たに9コースを設定。オセアニア・南太平洋商品については、90日前までの予約に対して1人1万円を割り引く従来の早期予約特典に加えて、120日前までの予約に対して1名2万円を割り引く特典も設けた。

 このほか、アジア・台湾・韓国・香港・マカオ商品においては、アジアと台湾方面のコースで観光中に添乗員がWiFiルーターを持ち歩き、無料でWiFiサービスを提供する。また、複数のグループが混乗するコースでは、「ガイドの声が聞こえない」や「バスの乗降に時間がかかり過ぎる」などの問題を解消するため、1グループ最大10名までとした。

 なお、同社によれば15年度下期の取扱人数は、欧州方面などが大きく落ち込んだことにより、7%減の10万1000人となる見込み。