愛媛、3月から南予で観光イベント開催、800万人誘致へ

  • 2016年1月13日

記者発表会では愛媛県知事の中村時広氏がタレントの藤岡弘、さんを応援隊長に任命した 愛媛県観光物産課などからなる「えひめいやしの南予博2016実行委員会」は、3月26日から11月20日までの8ヶ月間、同県西南部の南予地域をアピールする観光促進イベント「えひめいやしの南予博2016(南予博)」を開催する。同地域の10市町で各種イベントを開催するほか、地元住民グループなどが自主企画として提供する「南予いやし体験プログラム」などを実施。「さとに憩い、ひとに和む。えひめ南予の、いやし旅。」をキャッチフレーズに、南予地域の認知度向上に取り組み、対14年比76万人増となる年間800万人の観光客誘致をめざす。

 1月8日におこなわれた記者発表会では、実行委員会の会長を務める愛媛県知事の中村時広氏が挨拶し、「南予には海や山、里などのありのままの自然、食文化、純朴な住民の人情、ゆったりと流れる時間があり、癒やしを感じられる。南予の魅力を多くの人々に味わっていただきたい」と述べた。

 南予博では実行委員会と各市町が、それぞれ「食・食文化」「サイクリング」「アウトドア・自然」「伝統文化・歴史」の4つをテーマに、200以上のイベントを展開する。例えば「食・食文化」では、南予の食の魅力を発信する「南予プレミアムダイニング」を展開。同地域の各市町で全10回にわたりおこなうもので、重要文化財に登録されている内子町の木蝋資料館上芳我邸などを会場に、地元の食材を使ったディナーコースを提供する。

 「サイクリング」では、南予地域のサイクリングロードを活用した、道の駅などのチェックポイントを巡るサイクリングスタンプラリー「ツール・ド・なんよ8days」を開催。「アウトドア・自然」では、アウトドアブランドのモンベルと協力し、カヤック・自転車・登山の3種目を通じて南予の自然を体感する「四国西予ジオパークSEA TO SUMMIT」を実施する。「伝統文化・歴史」では、同地域に伝わる民俗芸能の保護と継承を目的に、芸能の上演や特別展示をおこなう「民俗芸能サミット『卯之町ブロードウェイ』」などを開催する。

 また、「南予いやし体験プログラム」では100以上の体験型プログラムを用意。佐田岬で80分のクルージングを楽しむ「アワビと出会う四国最西端クルージング」や、宇和海海域公園での水中散歩、サンゴの移植体験をおこなう「愛南の海で自分だけのサンゴを育てよう」などを提供する。

 そのほかには公開オンライン講座サービスを提供するドコモgaccoと共同で、「えひめ南予通信大学」を開講。養殖魚や真珠、シルク、みかん、ニホンカワウソなどの南予地域の魅力を、オンラインの映像教材や現地での実地学習を通じて訴求する。