マレーシア、16年は日本人62万人目標、「女子旅」に注力

  • 2016年1月5日

マレーシア観光文化大臣のダト・スリ・ナズリ氏 マレーシア政府観光局は先ごろ、同国観光文化大臣のダト・スリ・モハメッド・ナズリ・アブドゥル・アジズ氏の来日に伴い、旅行会社やメディアを対象にしたディナーレセプションを開催した。冒頭で挨拶したナズリ氏は「2015年の日本人訪問者数は減少傾向にあり、16年も難しい年になると思うが『継続は力なり』で頑張りたい」と意欲を語った。16年は20代と30代の女性をメインターゲットとした「女子旅」に注力し、62万人をめざす。

 同観光局によれば14年の日本人訪問者数は7.8%増の55万3106人。15年の1月から6月までの累計は16.1%減の22万3998人で、円安やフランスでの同時多発テロなどの影響、マレーシア人を含む訪日旅行者数の大幅増による航空座席不足などが減少の要因という。

Instagram公式アカウント新設セレモニーの様子  同局では現在、日本旅行業協会(JATA)と共同で15年10月から19年3月までの期間中に、日本からの訪問者数100万人をめざす「マレーシア100万人プロジェクト PHASE2」を実施しているところ。12月には女性へのアピール強化に向け、Instagramの公式アカウントも開設した。ディナーレセプションでは開設セレモニーを実施し、ナズリ氏が初投稿をおこなった。

 今後はInstagramやYouTubeを活用して、一般消費者にマレーシアの写真や動画をアピールしていく。ビジュアルを通じてマレーシア旅行の需要を喚起し、「Go and Share!」をテーマに、現地での体験をソーシャルメディアでシェアしてもらえるよう働きかけるという。また、既存のFacebookの公式アカウントでも、引き続き最新情報を提供する。